位取り

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位取り

以下の業の理合は檀崎友彰先生著「居合道-その理合と真髄-」から抜粋しました。

    一本目 出合

 

仕太刀、打太刀共に柄に手をかけて体を少し屈めて小走りに約1.5メートル位の距離に出て右足を出すと同時に膝の所に仕、打、共に抜き打ちに刃と刃を合わす。

 

仕太刀は直ちに右足を一歩踏み込み上段より真向に斬り込む。

 

打太刀は右足を一歩後横に後退しながら柄に左手を添えて頭上十文字に受け刃と刃を合わす。

 

仕太刀は二歩退き、打太刀は一歩出て中段の構えとなり残心を示す。

 

次に相互に五歩後退し、元の位置に復し、血振りして納刀する。  


  二本目 拳取

一本目と同じ様に小走りに出て膝のあたりで抜打ちに刃と刃を合わせ、直ちに仕太刀は左足を敵の側面に踏み込み右膝をつき、左手にて打太刀の右手首を逆に持って下に引き下げる。

 

そのため打は上体をやや前かがみとなるところを仕は右拳を腰の辺に当て刀先を敵ののどにつけ残心を示す。

 

仕は二歩退り、打は一歩出て青眼の構えとなる。互いにそのまま五歩退って血振して納刀する。  


  三本目 雷(出撃)

仕、打共に左手をかけて体を屈めて小走りに出て、約1.65メートル位の所で、左足を出すと同時に相手の右面を斬る様に抜打ちに刃と刃を合わす。

 

仕は直ちに左足を右足辺に送りながら振りかぶり右足一歩出して左面に、打は両足を一歩退きながら敵の左面に刃と刃を合わせ、次に仕は左足を出しながら右面に、打は左足を引きながら右面に刃と刃を合わせ、次に打は左足を引きながら上段に冠るところを仕はすかさず右足を出して打の上段左甲手に斬り付ける。

 

仕は二歩退き相青眼となり、互いに五歩後退し、血振りして納刀する。 


  四本目 詰流(撃流)

仕、打、共に柄に手をかけて体を少し屈めて小走りに出て約1.65メートル位の所で、右足を一歩出すと同時に相手の右面に抜打ちに刃と刃を合わす。

 仕は直ちに左足を右足辺に送りながら振りかぶり右足一歩踏出して敵の正面に斬り込む。打は右足を一歩大きく後横に後退しながら柄に左手を添え頭上十文字に受けて刃と刃を合わす。

 

次に打は両足を後退しながら八相に取ると、仕はすかさず敵の左手に剣先を付けるを打が左斜めに大きく打払ってくるのを仕は相手が我が太刀にふれると同時に右に流し、左足を一歩左斜めに踏出しながら相手の正面に斬り付けると同時に左足を少し後に引く。

 

仕は左より三歩後退し相青眼となり互いに五歩後退、血振りして納刀する。 


  五本目 鍔留

仕太刀青眼、打太刀八相となり相互に右足より五歩出合いながら鍔元の押し合いとなる。

 

次に互いに右足を後方に大きく引きながら左半身の脇構えとなる。

 

次に打は直ちに上段より右足を踏み込み、相手の肩より斜めに斬下ろす。

 

仕は左足を引きかわしながら上段となり頭上に斬り付ける。

 

仕二歩退き、相青眼となり、互いに五歩退き血振りして納刀する。 


   六本目 柄詰

 

 仕太刀、打太刀共に柄に手をかけて進み、間合いにて打は抜き付けようと20センチ位抜きかけた拳を、仕は左手親指を鍔にかけ左手柄にて打つと同時に左足を左斜め一歩踏出しながら右手で相手の抜きかけた柄を取り、相手の顔面にエイの気合と共に柄打ちし残心を示す。

 

次に柄の手を離しながら左手刀を正常に戻し互いに五歩退く。


  七本目 神妙剣

 仕太刀、打太刀共に前進、間合いにて打ちは抜打ちに仕の頭上に斬り付ける。

 

仕は、打太刀の刀が鞘離れと動じに右足を右斜めに踏出しながら刀を右足方向に抜き、刀先が鯉口を離れると同時に刀先背に左手を添え左足を踏み込みながら打ちの喉元にエイの発生と共に付け残心を示す。

 

仕は三歩後退、相青眼となり五歩後退し血振り納刀する。


   八本目 返討

 仕太刀、打太刀共に刀に手をかけて前進し、間合いにて打ちは抜打ちに仕の頭上に斬り付ける。

 

仕は相手の刀が鯉口を離れると同時に左足を左後方に一歩引きながら、相手の空を切った頭上に抜打ちに斬り付ける。

 

仕は二歩後退し、相青眼となり残心を示し、互いに五歩後退、血振りして納刀する。


  九本目 青眼  

仕太刀は青眼から剣先を目につけ、打太刀は八相でともに前進し、間合いにて打ちは我が目に付けて来る相手の剣を八相より打ち落とすを、仕は相手の剣が我が件に触れる直前に右足を引き、左足に揃えながら振りかぶり、相手の空を切った正面に斬り付ける。

 

仕は二歩下がって相青眼となり、互いに五歩後退、血振りして納刀する。 



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